団地の入居前修繕はどこまでしてくれた?室内の様子を公開

団地の室内

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団地に入ることが決まると管理会社が入居日までに室内の修繕をしてくれます。

修繕は前の住人が汚したり壊した箇所を直してくれるもので、工事期間は概ね半月から2か月かかります。そこで気になるのが「どこまで修繕してくれるのか」です。

ここでは、県営住宅に入居を検討している方に向けて、築40年弱の団地を例に入居前の室内の様子を公開します。

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団地に入居するまでに修繕してくれた箇所

入居するまでに修繕(新品交換)してくれたのは次の箇所です。

修繕してくれた箇所
  • 和室の畳
  • 洋室のフローリング(一部)
  • キッチンの換気扇
  • お風呂の給湯器
  • チャイム
  • エアコンダクト(カバー)

それではご説明していきます。

和室の畳

団地の畳

2部屋分の畳(12枚)がすべて交換されていました。畳表はもちろん、畳縁も新品で気持ちよく過ごせます。

畳は日焼けによる色あせや擦れによる痛みが目立ち、ダニによる衛生面の心配もありますので入居前に全数交換としているはずです

ただし、畳の場所によって表面の色合いが違ったり、よく見てみるとイ草の並びが段違いになっていたり、ところどころで白っぽかったり黄色っぽかったりしています。

その理由は「下級品の畳表」が使われているということです。安く住まわせてもらっていて文句は言えません。遠目から見てキレイなだけでも気分が違います。

ちなみに畳の上にパソコンデスクを置きました。趣味や仕事でもオフィスチェアに座っての作業は楽です。

洋室のフローリング(一部)

団地のフローリング

一部の洋室は木目調のクッションフロア(新品)を敷き詰めてくれていました。

クッション性があり多少の防音効果も期待できて、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭なら板フローリングよりもクッションフロアの方が良いかもしれません。

もし階下への騒音が気になるようでしたら、子供用のジョイントマットを敷くと防音効果が高く、走り回ってもさほど気にならなくなります。

玄関からリビングに繋がっている廊下も同じように、クッションフロアによる修繕がされていました。

ただ、洋室のフローリングはそのままでキレイではないです。見た目はやや古く、一般的な住宅のようなワックス掛けがされておらず光沢がありません。

入居日を迎えてからタンスや棚を置く前に、ご自身で簡易の床ワックスを施工するといいかもしれませんね。ホームセンターやドラッグストアでも購入できます。

壁全般

修繕された壁

室内の壁は、よくある石膏ボードにクロスを貼り付けたタイプではなく、木材(合板)の上から塗料を塗った素材が使われています。

画像をよく見ていただくと「まだら模様」になっているのが見えますでしょうか。前の住人が汚した箇所が一部の場合は部分的に上から塗料を塗って誤魔化しているようです。

近くで見ると気になりませんが、遠目から見たり光の加減によっては雑な部分もあって少し気になりました。大部分は一枚ベタ塗りをしていて“ぱっと見”ではキレイに感じます。

どうせならもう少しキレイに塗って欲しかったところ。屋内全体の壁がこのようなまだら模様な感じです。あまりにも見た目が良くなくて気になる場合は剥がせる壁紙で隠してしまいましょう。

換気扇

集合住宅に設置されているキッチンの換気扇

キッチンに設置するフード型の換気扇が新品でした。県営・市営住宅によっては換気扇が備え付けられておらず、自費で購入することもあります

親戚の県営住宅は換気用の穴が開いているだけで簡易換気扇を別途購入したとのこと。

ホームセンターやネット通販で5千円前後で売っていてそこまで高くはないですが、入居時から細かい出費は痛い。

シゲアキ

新品になっていてラッキーでした。

換気扇の機能としては一般的な「弱・中・強・ライト」のみです。モーターの性能が良くないのか、団地の気密性が良すぎるのか、換気扇の回り始めが異様に遅くて驚きました。

お風呂の給湯器(ガスふろがま)

お風呂の給湯器

お風呂の給湯器(バランス釜)は修繕工事で新品になっていました。高価な物ですので、新品ですと壊れる心配が少なく助かります。

団地のお風呂は基本的に浴室内のバランス釜。シャワーが付いておらず手桶で体を流すのは少し不便です

大昔はハンドルを回して点火するタイプでしたね。小さい頃の実家で毎日お風呂に入っていました。

シャワーが付いていないタイプのバランス釜に、DIYでシャワーを取り付ける方法は別記事で解説しています。

ちなみに、風呂釜および浴槽が付いていない団地もあります。自費で購入しなければならず、入居時の出費が大きくなることも…。

親戚の団地は入居時に自費購入で6桁万円がかかったとのこと。

チャイム

チャイムの機械

団地はインターフォンではなく、基本的にチャイムが備え付けられています。一応、この機械も新品に交換されていました。

玄関ドア前のボタンを押すと「♪ピン」、離すと「♪ポン」と、この機械から大きな音が鳴ります。昔ながらの機能のみで誰が来たか分からず、すぐに応答できず不便です。

必要によっては「インターフォン」や「カメラ付インターフォン」に自費で交換することも可能です。訪問販売にお困りであれば、交換していると安心ですね

シゲアキ

宅急便の人はなるべく荷物を減らしたいので、めちゃくちゃボタンを連打してきます。

エアコンダクト(カバー)

団地の洋室に備え付けてあるエアコンダクト

エアコンダクトの穴を塞ぐカバーは新品に交換されていました。特に汚れたり劣化するものではないと思いますが、こういった細かな消耗品的な部品はついでに修繕してもらえます。

その他、生活において目に付くドアレールの塗り直しや玄関キーシリンダー、ふすまが新品に交換されていました。

見えるところはほぼ修繕されていて、今のご時世は常識的に考えて恐ろしく汚れている部屋は少ないのではないかと考えます。クレームになると対応に手間がかかりますので。

なお、和室の天井部分はそのままでシミや黒ズミは修繕してもらえませんでした。網戸も付いておらずレールからの取り付けとなります。

入居前から壊れていて修繕してもらいたい場合

入居前から破損していたり汚れていたりする箇所は、管理会社に申し出ると交換してくれる場合があります。

交換してもらえる基準は管理会社によって異なり、見た目が悪くても機能に問題なければ希望通りに修繕してもらえないことも多いようです。

特に室内すべての扉や建具を交換すると多額の補修費用がかかります。古く曲がっていたり異音がしていても、開閉に問題がなければ清掃で済まされるとのこと。

もし、機能面で問題があれば管理会社に申し出ましょう。

断られても「最初からこうなっていた」という証拠にカメラで撮影していると、退去時の修繕費用を請求される恐れが少なく安心です。

まとめ

この記事でご紹介した入居前の修繕箇所は一例です。もちろん、「全然直してくれていなかった」や「他にもキレイに直していた」ということもあります。

管理会社の修繕基準や築年数、前住居者の生活スタイルによって、どこまで修繕してくれるかは未知数です

内覧を一切許可していない団地も多く、入居するまで分からない(自費で修理する可能性も)こともある、というのを知っていてくださいね。ご参考になれば幸いです。

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