団地(県営・市営住宅)に申し込んでからカギを受け取るまでの流れをご説明します。
- 入居申込書を入手する
- 抽選結果のお知らせ(ハガキ)を用意する
- 募集期間内に応募する
- 抽選結果が通知される
- 当選の場合は後日、別途案内が届く
- 届いた審査書類に必要事項を記入する
- 指定管理事務所で書類の確認
- 県の住宅管理課で本審査
- 申込基準を満たしている場合は入居決定
- 入居へ向けた住宅の修繕
- 地域のホール(会館)で説明会
- カギの受け取り
抽選に申し込んで無事当選。その後、カギを受け取って入居ができるようになるまでに申し込みから約3か月もかかりました。書類に必要事項を記載するのも非常に手間です。
「団地に入ろう!」と決めたのであれば、募集期間を確認しながら早めの行動をしましょう。
入居申込書を手に入れる
まず最初に、市区町役場や指定管理者事務所で配布されている「募集住宅一覧表(冊子)」または、インターネットで「必要書類のデータ」を印刷して「入居申込書」を入手します。
冊子の場合は「入居申込書」と「抽選結果のお知らせ(ハガキ)」がセットで綴じていますので、そのまま使用しましょう。
インターネットを使用する場合は「入居申込書のデータ」をプリンターで印刷。併せて「抽選結果のお知らせラベル」も印刷して、ご自身で用意したハガキに貼り付けます。
入居資格や住居についてまで印刷していると、20枚近くもコピー用紙が必要になってしまいました。
必ず必要な申込書やお知らせラベルは印刷して残りはブックマークをしたりPDFで保存していると紙の節約になります。
入居申込書に記入する内容
入居申込書に記入する大まかな内容は次のような項目があります。
- 申込者名
- 入居しようとする家族の情報
- 別居扶養
- 控除の種類
- 収入・所得
- 世帯の状況
- 優先取扱の確認
- 既に公営住宅にお住い方が記入する欄
申込者名や入居しようとする家族の情報はスラスラと書けると思います。しかし、職業コードや収入・所得などの記入欄があって、初めて書く時は迷ってしまいます。
審査基準に関わる重要な情報ですから、間違わないようにしっかりと記入しましょう。
正確な収入・所得は源泉徴収票での確認が確実です。会社勤めの方で手元にない場合は人事部(総務部)へ。個人で確定申告をしている方は申告した金額を記入します。
必要事項の記入ができたら、返信用切手を貼り付けて希望する住宅を管轄する申込先事務所へ郵送します。一部、府県ではインターネットによる申し込みも受け付けています。
もし、落選した場合は再度、申し込み直しになりますし、本審査の書類に同じような内容を記入することになります。申込書に何を記入したか「コピー」または「スマホのカメラで撮影」をしておくことをおすすめします。
抽選結果が通知される
抽選日から約2週間後に同封した返信ハガキで抽選結果をお知らせしてくれます。1回目が落ちていただけあって、正直なところ嬉しかったです。
当選のハガキが届いて第一関門突破。これから実際の収入や家族構成、入居者についての本審査をします。
「当選」の場合は後日、本審査のための書類や案内が送付され、「落選」の場合でも補欠として2番目以降に並ぶことがあります。
届いた審査書類に必要事項を記入する
本審査のための書類は厳密なもので、「記入+書類のコピー」が必要となります。
- 賃貸住まいの場合は通帳(家賃の滞納がない証明)
- 源泉徴収票または確定申告書(収入・所得の証明)
- 住民票(申込者と居住する者の関係性)
- 各障害手帳(該当する方)
など
役所で発行してもらわないといけなかったり、会社で再発行してもらう場合は少し手間ですね。
すべての記入と必要な証明書が用意できたら、指定された日時に管理事務所まで出向きます。記入内容や必要な証明書の種類、日時、場所、持ち物は案内の指示に従ってください。
当時、子供が風邪をひいてしまい急遽伺うことができなくなりました。仕方がないことですので、当日の連絡でも臨機応変に対応してくれます。
もし指定された日時に伺うことが出来ない場合は、管理会社に連絡をすると日時を変更してくれます。
指定管理事務所で書類の確認
指定管理事務所は複数の市をまたいで管轄していることが多く、お住いの地域によっては「距離が遠い」と感じるかもしれません。
あらかじめ、所在地と交通手段を確認しておきましょう。
事務所に着いたら窓口で記入した内容が正しいかの確認をします。あくまでも書類の確認で、記入内容が正しくても「その場で合格!」とはいきません。
]その場で入居を確定してもらえるものだと勘違いしていました。
結局は…
書類はOKです。県に送っておきますね。
という流れです。管理会社の書類チェックはすぐに終わっても県が審査するまでの待ち期間があるので、また待機することになってしまいます。
もし、一本化されていれば今後の予定が立てやすく、賃貸住宅(団地入居前の住宅)の退去申し出が容易ですね。オンライン化で改善されることを願います。
というのも、前に住んでいたハイツに日割り計算がなく、毎月1日になると1か月分の家賃が発生する契約でした。
1日で退去しても30日で退去しても同じ家賃で満額を支払わなければいけません。万が一、本審査で落ちてしまうことを考えると大家さんに退去の申し出ができませんでした。
「退去すると言ったけど本審査に落ちたので、まだ住みます」とは、さすがに言えませんね…。
同じように日割り計算がない賃貸住宅の場合は、余計な1か月分の家賃が必要となることも考えられます。少し計画が立てにくいですが今後の流れを考えておきましょう。
県の住宅管理課で本審査
本審査に問題がなければ、晴れて団地への入居が決定します。
合格しているか否かの通知は入居予定者全員の結果が判明次第「一括」で発送され、他の方の書類不備があると通知が送れることもあります。
実際に「月末までに郵送で通知します」と聞いていましたが、月末になっても送られてこず、翌月10日頃にやっと届きました。
もし、予定日を過ぎても届かなければ管理事務所へ電話で確認をすると「合格または不合格」をフライングで教えてくれます。
今後の予定があると思いますので、急ぎの方は聞いてみましょう。
※合否が決まっていて発送していないだけの場合
入居へ向けた住宅の修繕
入居前に団地室内の修繕をしてくれます。
- 畳
- フローリング
- 壁
- ふすま
- 浴室
- トイレ
- キッチン
など
古くなっていたり壊れている箇所は当然直してくれるとしても、どの場所を修繕してくれるのかは一切教えてくれませんでした。
管理会社にもよると思いますが、「何を自分たちで買わないといけないのか?」「どこを直さないといけないのか?」は自分たちの目で見てからになります。
修繕については以下の記事でご説明しています。
地域のホール(会館)で説明会
今度は管理事務所ではなく、地域のホール(会館)で入居に関しての説明を受けます。
というのも、管理会社は複数の市をまたいでの管理をしていて入居者全員が入れる広い場所が必要です。個別に説明を聞くのではなく入居者一括で注意事項などを聞きます。
基本は「申込者」が世帯の代表として聞きに行きます。
- 団地内のルールについて
- 家賃・共益費について
- 湿気・結露が多いこと
- 地区会長(自治会長)について
など
説明会の内容は一般的なのですが、「最初に地区会長のところへ、ご挨拶に行ってください」と言われたのは驚きました。
団地のボスである地区会長が「いい人」か「気に入られるか」によって、今後の快適な団地生活ができるかどうかが決まると言っても過言ではありません。
というのも、管理会社は団地内のことを地区会長に丸投げしており、任せっきりなのです。「地区会長の言うことはよく聞くように」といった具合の意味合いで挨拶へ行くよう指示されます。
この時に集まったのは約30人ほど。説明時間がやや長くて1時間半ほどかかりました。
来館していた人は老若男女問わず様々な年代。それぞれの事情があるとは思いますが、世の中には住宅に困っている世帯が多く、その中でも若者が多かったのは意外でした。
調べてみると「新婚世帯優先」という枠があり、収入が少ない若者がこれから更にお金がかかることを見越した受け入れも強化しているようです。
カギの受け取り
入居説明会でカギを受け取れば入居可能となります。入居完了予定日が設けられていて、申請した住人全員が期日までに入らなくてはなりません。
特に入居者チェックはなかったので心配は不要ですが、念の為ルールに従いましょう。カギを受け取り日は月末が多く、受け取ってから入居完了日までの期間が短いです。
我が家では旧居の荷造りと不必要な物の処分で1週間以上は必要でした。平日がお仕事で忙しい人は特に時間が取れませんよね。
あっという間に月日が経ち、カギの受取日がやってきます。ガスや電気の停止・開始の申し込みなどが思っていたより面倒で大変です。
事前に引越しの準備をしておくことをおすすめします。
まとめ
団地(県営・市営住宅)に申し込んでからカギを受け取るまでの流れをまとめます。
- 入居申込書を入手する
- 抽選結果のお知らせ(ハガキ)を用意する
- 募集期間内に応募する
- 抽選結果が通知される
- 当選の場合は後日、別途案内が届く
- 届いた審査書類に必要事項を記入する
- 指定管理事務所で書類の確認
- 県の住宅管理課で本審査
- 申込基準を満たしている場合は入居決定
- 入居へ向けた住宅の修繕
- 地域のホール(会館)で説明会
- カギの受け取り<
募集期間終了から約半月後に抽選結果(当選)の通知。その後、本審査書類の準備と管理事務所での確認。県での審査後に、説明会でカギを受け取るまでに約3か月かかります。
もし、最初の抽選で落選してしまうと、次回の応募からやり直しで入居できるまでの期間がさらに伸びてしまいます。
早めの行動を心がけ、引越しの準備も同時進行で出来る限り効率よく動きましょう。