コンセントが無いトイレにウォシュレットの電源を取る方法【常時ON】

トイレのコンセント

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ウォシュレットを取付けたくてもトイレ室内に電源コンセントがない場合があります。他の部屋からコードを引っ張ってくることも出来ますが、扉に隙間がなくて線が通らないことも。

そんな時は、トイレの電球ソケットから電源を取ると大掛かりな工事が不要でウォシュレットの電源が入ります。

トイレにコンセントがなく、ウォシュレットが設置できなくて困っている方のヒントになれば幸いです。併せて、配線を隠す方法も解説します。

ウォシュレット本体を自分で取り付ける方法は下記記事で解説しています。

タップできる目次

コンセントがないトイレでウォシュレットの電源を取る方法

コンセント一体型電球ソケット

丸型1灯2差クラスタでコンセントを設置する

まず結論としては、「丸型1灯2差クラスタ」を使ってライトを点灯させる電気をウォシュレットに分配させます。

使い方
  1. トイレの電球ソケットに丸型1灯2差クラスタを取り付ける
  2. クラスタ本体のコンセントにウォシュレットの電源プラグを挿す

便利な商品ですね。これでウォシュレットの電源問題は解決。

パナソニック製の「WH3031」は本体にコンセントが2つあり、取り付けの際に電源プラグを挿す方向を選べておすすめです。

人感センサーライトでウォシュレットの電源を常時オンにできる

電球ソケットに取り付けたクラスタ本体のコンセントはライトのオン/オフと連動するので、トイレの電灯スイッチをオフにすると「ウォシュレットの電源もオフ」になってしまいます。

ウォシュレットの電源を常時オンにしたい人は「人感センサーライト」を使いましょう。

人感センサーライトは人の動きを感知して自動で電球をオン/オフする仕組みです。トイレの電灯スイッチを常時ONにすると、人がいなくなってライトが消灯してもウォシュレットの電源は入ったままになります。

つまり、温水ヒーターや便座ヒーターの電源が切れることがなく冬場でも快適に使えます。

必要に応じてコンセントの向きを変えるアダプタを使うとコンセントの向きが調整できて配線がキレイに収まりますよ。

コンセントがないトイレでウォシュレットの電源を取る手順

クラスタと人感センサーライトを取り付ける

トイレの電球からコンセントが取れた

まずはトイレのライトをオフにした冷めている状態で既設電球を取り外します。

そして、電球ソケットにクラスタを装着してから人感センサーライトを取付けます。

最後にウォシュレットの電源プラグをクラスタのコンセントに挿して電灯スイッチをオンすると完成です。踏み台があれば誰でも簡単に作業できます。

コンセントの無いトイレにウォシュレットを取り付ける

人感センサーライトを使用するとトイレの電灯スイッチをオンにしたまま時間が経つと勝手にライトが消えます。

ライトが消えても取り付けたクラスタ部は通電し続けるので、ウォシュレットの電源が入ったままです。

トイレのライトをつけっぱなしにすることなく、常に温水・温座が使える理想の状態となりました。

ライト周りの状態によっては工夫が必要

電球の全長

ライトに付いている傘の形状や大きさ、ソケットの高さによっては、クラスタを2つ繋げたり傘を取り外さないとウォシュレットの電源プラグが入らない場合があります

共にパナソニック製の「丸型1灯2差クラスタ WH3031」と「人感センサ―ライト LDA8D-G/KU/NS」の組み合わせの場合は、口金からの全長が【約15.7cm】です。

自宅のトイレの電灯でどれだけ電球が飛び出るかを確認してみてくださいね。

電球の傘を取り外して加工する方法

電球の傘

ライトの傘が小さくて電源プラグが入らない場合は取り外したり交換します。

シゲアキ

そのままの状態でプラグが「入りそう」という方は、この項目は飛ばしてください。

傘の下から覗くとネジで止まっているタイプが多く、プラスドライバー1本で取り外し可能です。

電球のソケット

配線とソケットが一体になって外せない場合はカバーを自作して取り付けます。

トイレのコンセント

今回はプラスチック製の「ウォールキャップ」に穴あけ加工をして取り付けました。

上記リンク先はこの記事で使っている物と同一の商品ではありません。サイズや好みの色、既に穴が開いていたりする使えそうな物を選んでくださいね

穴なしタイプはドリルで穴を開けて、キャップ分の厚みを考え少し長いネジを使うと取りつけやすいと思います。取付時に下からはネジ穴が見えないので、長細く穴を開けると対応しやすいです。

遠目から見ると分からないけど、もう少しキレイにバリを取るべきでした。

配線を壁に沿わせる

配線モール

配線隠しは「配線モール」を使うとカバーで配線が隠れてスッキリとした見た目になります。

値段は1メートル1本あたり150円前後で売っていて、色や柄、両面テープ付きで価格が異なります。数十円高くなりますが、両面テープ付きが便利でおすすめ。

トイレで配線モールを使って配線を隠している

使用した長さは2本半(2メートル30センチ)ほどです。配線が入る上下部分は、天井や床との距離を詰め過ぎないように貼り付けて行きましょう。

モールの切り方

配線モールを切断している

長すぎてモールが入らない場合は、段ボールなどを下に敷いてからカッターナイフや弓ノコなどで切断します。

ハサミやニッパーを使うと挟んだ部分が潰れてしまったり、思わぬところまで亀裂が入ってしまう恐れがあります。

専用工具を用意する必要はありませんが、挟んで切る工具は使わないようにしましょう。

カッターナイフで両面から切れ目を入れて折り曲げてもOK。

完成した全体像

トイレ内の配線を隠せた

ウォシュレットの配線を壁に沿わせて完成です。天井まで配線が届かない場合は延長コードを使って接続してください。
(傘は取り外したままにしました)

天井裏に太い配線がたくさん通っていて電球ソケットを最後まで押し込めませんでした。もう少し中へ押し込めたら傘を取り付けられて、もっと見た目が良くなっていたと思います。

トイレのドアを開けるとライトが点灯してそのまま用を足せるようになると非常に便利です。ウォシュレットの電源が入ったままですので、冬場に使うヒーター機能もバッチリ。

トイレに入るのが楽しみになります。

人感センサーライトの位置によってはトイレの中に一歩入らないと反応しない時があります。

人感センサライトのメーカー別性能について

人感センサーライト

人感センサーライトを販売している有名国産メーカーは「パナソニック」と「アイリスオーヤマ」の2社です。

一長一短あるのですが、トイレで使う場合はパナソニック製をおすすめします。

自動消灯前の減光機能
  • パナソニック:あり
  • アイリスオーヤマ:なし

両製品共に人がいなくなったことを感知すると自動でライトを消灯してくれます。

パナソニック製は「消灯6秒前に減光」してお知らせしてくれるのですが、アイリスオーヤマ製は「予告なしに消灯」してしまいます

減光機能があるとトイレにこもっている時に手を振ったり体を動かして反応させれば、完全消灯せずに急に真っ暗になってしまう事態を防げます。

ただ、パナソニック製は人がいないと感知してから「1分後」に減光してから消灯します。アイリスオーヤマ製は人がいないと感知してから「2分後」に消灯します。

パナソニック製の「1分後」は意外と短く、手を振って反応させてからじっとしていてすぐに「人がいない」と思われてしまうと、頻繁(1分+減光時間ごと)に消えてしまうことに。

「頻繁に消してくれる」と思うのか、「すぐに消灯する」と思うのか。良いか悪いかは購入者の考え方次第です。

他にも、センサー感度が良く保証が長い(5年)のはパナソニック。価格が安いのはアイリスオーヤマ。と言った具合にメリット・デメリットがあります。

家族のことや予算でどちらが良いか選んでくださいね。

シゲアキ

60形相当のLED電球はむちゃくちゃ明るいです。電球色と昼白色はお好みで選択しましょう。(この記事で使用しているのは昼白色)

トイレの電球から電源を取って大丈夫?

貯湯式のウォシュレット

一般的な建物は、家庭やビルに限らずVVケーブルという配線が広範囲に使われています。

直径1.6mm(一番細い)が使われていると仮定すると許容電流は【18アンペア】で、ワット数に言いかえると100ボルトの住宅で【1800ワット】まで耐えます。

しかし、ギリギリまで使うわけにもいかず一般家庭で使用されているコンセントと同じように、1ヵ所あたり【合計1500ワット】が上限です。

パナソニックのウォシュレット「CH941S」を例に挙げると、定格消費電力が【332W(本体285W 便座47W)】と仕様表に記載されています。

LEDの人感センサーライトの定格消費電力【7.8W】ですので、合わせても余裕があります

クラスタのもう一方のコンセントでヒーターを使用するなど、大きな電力を必要とする家電を同時接続しない限り計算上は問題ありません。
※屋内ケーブルが1.6mm以上の場合

ただし、ウォシュレットには「貯湯式」と「瞬間式」があるので購入時は要注意。

「瞬間式」は一気に電力を使うため、例えば洗面所でドライヤーを同時に使うと許容電流を越えてしまう恐れも。(ブレーカーが落ちる)

そのため、トイレの電灯からウォシュレットの電源を取る場合は、余裕をもって比較的消費電力の少ない「貯湯式」をおすすめします

念の為、ケーブルの許容電流の確認をお願いいたします。

トイレのアースはどうする?

漏電ブレーカー

万が一、ウォシュレットが故障して漏電してしまった時に、感電を防いでくれるのが緑色のアース線です。

接続しなくても作動しますが、説明書に「必ず接続するように」と記載されており、安全のことを考えると接続するべきです。

しかし、トイレにコンセントがないのでアースの接続先がありません。

そんな時は「ビリビリガード」で代用します。あくまでも「コンセント型漏電遮断器」なので、これを付けたからといってアースの役割にはなりません

厳密には漏電した時に「一瞬感電するけれど瞬時に電気を遮断」します。

我が家のブレーカーは定格感度電流が【30ミリアンペア】です。ビリビリガード(GR-XB)は【15ミリアンペア以内】の漏電感度で早い段階から遮断してくれます。

シゲアキ

部屋全体のブレーカーが落ちるのではなく、トイレだけ遮断してくれるのもビリビリガードを使うメリットです。

ただ、「定格不動作電流が7.5ミリアンペア」なので、7.5ミリアンペア以内のごく僅かな漏電では遮断されません。

設定感度は不明ですが、大元のブレーカーも同じような仕組みになっていて、もし僅かな漏電をしていたら「ピリッ」とします。

コンセントの工事ができなくてアースの接続先がない場合は、簡易的な漏電遮断器を使って安全を確保してくださいね。

ちなみにTOTOのウォシュレットは電源プラグに漏電防止機能付きです。
※定格感度電流15ミリアンペア

まとめ

「丸型1灯2差クラスタ」と「人感センサーライト」を使うと、コンセントがないトイレでも工事不要でウォシュレットの電源を確保できます。

常時電源を入れたままで冬でも快適ですよ。

併せて、漏電遮断器の取付けや電灯傘の交換、配線隠しをすれば完璧です。作業自体は簡単ですので、是非ご自身で取り付けてみてくださいね。

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