最近の住宅は洗面所に洗濯機用の水道蛇口や排水口、防水パンが備え付けられています。しかし、古い団地は洗面所に給排水管がなく、洗濯機置き場すらない可能性も。
もし洗濯機を置くスペースがあったとしても、壁に空いた穴にホースを通して浴室で給排水をするため、ホースの高さが足りず上手く排水できないことがあります。
そんな時は、「かさ上げ台」を使い洗濯機全体を持ち上げると水が上から下に向かって上手く流れてくれます。
少しの出費が必要となりますが、水漏れしたり洗濯機が故障しないためにも、しっかりと排水ホースの高低差を作ってあげましょう。
団地の洗濯機置き場
間取り図に洗濯機置き場の情報が一切書いておらず、初めて部屋の中を確認した時は驚きました。
なんという配置の洗濯機置き場…。
団地では「洗面所と浴室間の壁に穴が空いている」のは知っていましたが、洗濯機置き場が一段上がっているのは想定外でした。しかも床と接着していて取れない。
そして水道管や排水管が左右に配置されていて意外と狭い…。というか、旧居で使っていたドラム式洗濯機が明らかに入らずリサイクルショップに売ることになりました。
まだ1年しか使っていないのに購入金額の4分の1ほどになって痛かったデス…。
そんな話は別に良いのですが、このまま洗濯機を置くと浴室ドアの3分の1ほどを覆ってしまいます。
画像右側に置けそうに見えますよね。でも、そこに置くと今度は入り口を塞いでしまうことになるので置けません。ということで、やむを得なく謎の洗濯機置き場に設置します。
壁に穴が空いている
壁の穴は回転式のフタが付いているだけの単純な作り。約15cmの高さでした。
この穴よりも排水ホースの出口を上に持ってこないと、水が上手く排水されずに洗濯機の中に留まってしまいます。
洗濯機を持ってきてくれた家電量販店の搬入業者の方によると、排水はポンプで圧送する訳ではないため、洗濯槽の中の水が全部流れていかないそうです。
そうなるとカビの原因となったり常に内部の湿度が高くなり、早期に故障する可能性が高くなるとのこと。
そのまま洗濯機を設置すると排水できない
試しに台の上に防振ゴム(ニューしずか)を置いて洗濯機を載せていただいたところ、やはり高さが足りず穴の方が高い位置になってしまいました。
(写真を撮り忘れました)
リサイクルショップで売却したお金で新たに購入した洗濯機が早々ダメになってしまうと困るので、対策として「かさ上げ台」で底上げをします。
洗濯機置き場にかさ上げ台を使って底上げする
かさ上げ台は上下左右と高さの調整が可能です。
この商品の耐荷重は250kgまでとなっており耐久性抜群。「洗濯機本体+最大容量+振動の負荷」を考慮して最大耐荷重を選びましょう。
冷蔵庫用にキャスターが付いていたり脚の数が違う商品もあります。色々と検討してみてくださいね。
ちなみに足元の土台に付いていた簡易なゴムマットを剥がして防振ゴム(ニューしずか)を敷くと、運転中の振動を吸収してくれて激しく脱水しても静かになります。
以前、使っていたドラム式洗濯機がうるさくて防振ゴムを試しに使ってみたところ、かなり振動が収まり、それ以来ずっと愛用している商品です。
引越しの際に業者さんが搬入してくれるまでに用意しておくとスムーズに設置できますよ。
高い位置から排水できるようになった
かさ上げ台を使うと最小10cm~最大13cmも高い位置に洗濯機を置けます。ほぼ最大の位置にして設置すると穴の位置よりも高くすることが出来ました。
これで問題なく洗濯機の水を排水できます。
排水ホースは浴室内に伸ばしておきます。お風呂に入る時にすこし邪魔ですが、壁に沿わせておけばそれほど気になりません。
ここまでやっておけば、あとは自動で浴室の排水口へ水を流してくれます。もし洗濯機の設置場所まで遠い場合は「延長ホース」を使いましょう。各家電メーカー別で売っています。
高さを保ちながら壁に沿って「壁掛けフック(ホースホルダー)」で穴の位置まで導いてあげると上手くいくはずです。
対応するホース径は要確認。
蓋が閉まっていなくても意外と水漏れしない
壁に空いた穴に回転式のフタをしているだけ。隙間が広くて水が漏れそうに見えますが、お風呂に入っていても外まで漏れたことはありません。
調べてみたところゴムシートで閉じているタイプが団地では多いみたいですね。搬入業者さんが「見たことがない」と言っていたので、プラスチックの蓋はレアなのかもしれません。
排水側の穴はホースと同じくらいの径です。こちらも問題なく使えています。まあ、見た目はあまり良くないですね。
まとめ
団地の洗濯機置き場にかさ上げ台を使って洗濯機を設置できました。
結局、浴室のドアは3分の1ほど隠れた状態のままです。常時ドアを開けて換気をしていますし、入浴中は中からノブに手が届くので特に困ることはありません。
かさ上げ台が丸見え状態なのは、そのうちプラダンで隠そうと考えています。
コンクリートブロックや木片ではなく、かさ上げ台を使った理由は「振動」と「見た目」です。洗濯機が暴れてしまった時に接着していない土台は少し不安。
自作するのではなく、耐荷重も考えて作られた専用の商品を使った方が安心です。
少し特殊な配置だったかもしれませんが、これから入居する方や洗濯機を購入する際のご参考になれば幸いです。