洗濯機が振動でうるさい時に役立つのが「洗濯機用防振ゴム」です。
ホームセンターや家電量販店、ネット通販などで購入できるのですが、ネット通販では高評価な防振ゴムが2種類存在します。
- 洗濯機用防振ゴム TW-660 ニューしずか(東京防振株式会社)
- 洗濯機用防振ゴム 4枚入り st-001(departure)
Amazonでの価格差は約100円(購入時期によって価格は変動します)。見た目はほぼ同じで何が違うのか疑問に感じる方も多いと思います。
2種類の洗濯機用防振ゴムを実際に購入して違いを確かめてみました。
ニューしずかと洗濯機用防振ゴムst-001の違い
項目 | st-001 | ニューしずか |
---|---|---|
価格 | 約900円 | 約1,000円 |
公表防振性能(使用後) | 57.3dB | 59.7dB |
切れ目 | 格子状 | 縦ライン |
サイズ | 60mm | 60mm |
窪みのサイズ | 43mm | 43mm |
厚さ | 9mm | 9mm |
素材 | 高性能ゴム | 非反発ゴム ハネナイト |
防振方法 | 揺れを分散 | 揺れを吸収 |
2つの防振ゴムを比べてみると「価格」「使用後の防振性能」「素材」「防振方法」が違います。
素材に関してはニューしずかが「非反発ゴム ハネナイト」。st-001の素材は「高性能ゴム」としか書かれていないので詳細は不明です。
上からビー玉を落としてみると動画内に登場するような跳ね方をするのでst-001の素材は「天然ゴム」と思われます。
本体サイズはまったく同じ
本体サイズは「直径、厚さ、窪みの幅・深さ」まで全く同じです。あまり言うと怒られるので控えめに言いますが、いわゆる模倣品ですね。
約43mmの窪みの幅に「洗濯機の足」が入れば表向きに使います。入らないようでしたら裏返して使ってください。
サイズに関しては全く同じで、どちらが良い・悪いはありません。
スリット(切れ目)が違う
st-001が縦横ラインの格子状。ニューしずかは縦ラインのみスリットが入っています。
なぜかニューしずかは4枚共に加工時の油で端部分が滲んでいました。公式動画を確認しても滲んでいたので“仕様”のようです。
拭くとほとんど取れます。
防振の方法(考え方)にも違いがあり、st-001が「揺れを分散をする」に対してニューしずかは「揺れを吸収(受け止める)」です。
st-001のゴムは柔らかめでスリット部で全体ががねじれます。
ニューしずかのゴムは「非反発のハネナイト」という素材で硬いです。
硬さを数値化した「硬度」が書いていないのでイメージでお伝えすると、シリコン調理スプーン(お玉)の中心あたりの硬さ。
力を入れてみても少し反るくらいであまり形が変わりません。
メーカー公表の防振性能はst-001の方が若干良いです。実際に洗濯機を載せて稼動してみても人間の耳ではほとんど違いが分かりません。
埃の付き方が違う
埃の付き方は明らかに違いました。
ゴム表面のコーティング加工が違うようで、手触りはst-001が指にひっかかり、ニューしずかはサラサラです。
両方の防振ゴムをテーブルの上で滑らしてみると、st-001は埃がたくさん付いたのに対してニューしずかはほとんど付きませんでした。
しばらくするとどうしてもゴム表面に埃が溜まるのですが、ニューしずかは乾いた布で拭くとすぐキレイになります。
めったに掃除をしない洗濯機の下に設置することを考えるとニューしずかの方が良いですね。どちらを購入するか迷った時は「ニューしずか」をおすすめします。
かさ上げ台の上で使ってもしっかりと振動を吸収してくれて洗濯機の音がうるさくなくなりました。「因幡電工 ふんばるマン」と合わせて使っても効果的だと思います。
ちなみにジェルタイプの防振グッズはやめておいた方が良いです。
振動で空気の隙間が出来てしまうと浮いて効果が薄まりますし、埃が付着しまくります。剥がすにも時間が経過すると“ねちょねちょ”になって掃除が大変ですよ。
家具用のジェルマットを食器棚の下に設置した時はフローリングと一体化しました…。
まとめ
この記事の内容をまとめます。
- 洗濯機用防振ゴムのニューしずかとst-001のサイズは同じ
- 切れ目のラインが違う
- 2つの商品で防振効果の違いはほぼない
- ニューしずかは埃が付きにくい
- 僅かな差額なら「ニューしずか」が安心でおすすめ
少しでも安く抑えたい時はst-001で。埃が付きづらく掃除のしやすさならニューしずかを選びましょう。
スリットが少なくて硬いのでニューしずかの方が耐久性があると思います。使い始めて数年経ってもヒビ割れなどの劣化はありません。