鉄筋コンクリート造りの団地は電波が跳ね返る特性を持った「金属」や「コンクリート」が壁に多く使われています。
部屋の構造(間取り)によっては室内に電波が入りにくく、もし入りにくい場合は充分な通信速度が出ない恐れもあります。
そこで気になるのが「スマホのネット通信を団地で問題なく使用できるのか?」ということ。
入居前、もしくはスマホ契約前に気になっている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、UQモバイル(au回線)のSIMカードを使って通信速度がどれくらい出るのかを検証してみました。
- 窓あり北側の部屋
- 窓あり南側の部屋
- 窓なし浴室
団地への入居を希望している方、UQモバイルの契約を検討している方のご参考になれば幸いです。
団地でUQモバイルの通信スピードを検証
通信速度は以下の方法で検証してみました。
- UQモバイルのSIMをスマホに挿入
- スマホ機種はau版Galaxy S9+
- 各部屋の中心で通信速度を測定
- スピードテストアプリを使用
- 「節約モード」で5回/「高速モード」で1回測定
- 平日のお昼12時前後に検証
窓がある部屋の通信速度
まずは、窓がある北側と南側の2つの部屋で通信速度を計測してみました。
電波は障害物を通るたびに弱まりますが、窓があると鉄筋コンクリートの部屋でも問題なく使えます。
節約モード時
窓ありの部屋では、北側と南側の部屋でほぼ誤差の範囲。外出時と変わらない位の通信速度が出ました。
節約モードは月間データ容量を無駄なく繰り越したり、高速モードを温存しておける便利な機能です。
UQモバイルの「節約モード」は送受信最大300kbps(プランS)の低速通信になりますが、月間データ容量を消費しないメリットがあります。
※ベストエフォート型サービス(理論最大値)契約プランによって最大値が異なります
節約モード | 速度(下り/上り) |
---|---|
最大 | 0.29Mbps/0.25Mbps |
最小 | 0.15Mbps/0.11Mbps |
一番速かった時で「最大の300kbps近く」まで出ました。一方、一番遅かった時は「下りで約半分、上りでおよそ3分の1程度」の速度です。
200kbpsくらいの通信速度はページ表示にワンテンポ遅れますが、文章メインのネットニュースやSNS等なら問題なく閲覧できます。
YouTubeなどの動画サイトでは少し厳しく、画質の悪い「144p~240p」を選択しないと読み込みマークが頻繁に出て再生が止まってしまいます。
高速モードと節約モードを上手く使い分けたいですね。
鉄筋とコンクリートに囲まれた団地でも、窓があると外とほぼ変わらずUQモバイルで電波を送受信できました。
高速モード時
高速モード時の受信速度は最大150Mbps(端末によって最大225Mbps)まで出ます。
※ベストエフォート型サービス
月間データ容量を多く消費してしまうため一度ずつしか計測していませんが、下りは動画を視聴するにも問題ないくらいの通信速度が出ています。
高速モード | 速度(下り/上り) |
---|---|
最大 | 79.Mbps/6.26Mbps |
最小 | 60.3Mbps/3.02Mbps |
このくらいのスピードがあれば、月間データ容量内でストレスなくネットを楽しめますね。
YouTubeの高画質動画(1440p)でも、ほぼ止まらずに視聴できました。
節約モード時と同じで、鉄筋コンクリートの団地でも窓があると外と変わらず高速通信が可能という結果になりました。
今回は上り速度が1桁代。周辺の条件によりますが、動画や画像のアップロードは少し時間がかかるかもしれません。
窓がない部屋(浴室)の通信速度
我が家の浴室は屋内の中心にあります。
厚さが約5cmのアルミに覆われたドアで小窓(すりガラス)が付いていますが、条件としては厳しい方だと思います。
節約モード時
不思議なことに窓ありの部屋よりも安定した速度が出ました。
節約モード | 速度(下り/上り) |
---|---|
最大 | 0.26Mbps/0.24Mbps |
最小 | 0.22Mbps/0.17Mbps |
送受信最大300kbps(くりこしプランS)程度では、どのような条件でも誤差の範囲で電波を拾えるのかもしれません。
防水のスマホならお風呂に入りながらも使えますね。
高速モード時
高速モード | 速度(下り/上り) |
---|---|
最大 | 51.6Mbps |
最小 | 8.78Mbps |
浴室内の高速モード時は、窓ありの部屋と比べて下り速度が低下して上り速度が少し早くなりました。
こちらも問題なくウェブサイトの閲覧や動画視聴が可能です。
鉄筋コンクリート造りの団地でも安定して電波を拾えている理由はUQモバイル(au回線)の「プラチナバンド」のおかげだと考えます。
- 周波数が低い(800MHz)
- コンクリートを通過しやすい
- 障害物を回り込みやすい
- 受信最大速度は遅め(最大75Mbps)
窓がある部屋では「速度が出る高周波バンド」を使用。
窓がない浴室は「安定重視のプラチナバンドに自動で切り替わった」ので、問題なく通信ができたのでしょう。
プラチナバンド対応のUQモバイルで対応スマホを使うと、鉄筋コンクリートで囲われた団地でも問題なくネットを使えそうですね。
ちなみに楽天モバイルが安定して電波を拾えないのはプラチナバンドに対応していないからです。
団地に入居する前は鉄筋コンクリートの建物でスマホのデータ通信ができるか心配でしたが、全くもって問題ありませんでした。
現在も快適に使えています。
まとめ
鉄筋コンクリート造りの団地でUQモバイルを使った場合の通信速度についてをまとめます。
- 節約・高速モード共にほぼ安定して送受信できた
- 室内でも窓がある部屋は外出時と変わりがない
- 窓がない部屋(浴室)でも繋がりやすい
- プラチナバンド対応で鉄筋コンクリートの団地でも問題なかった
今回の検証で初めてプラチナバンドの必要性を体感できました。
プラチナバンドは障害物に強く、回り込む特性もあるため室内以外では地下やビルの陰、地方などでも繋がりやすいです。
これから団地へ入居する方や契約を検討している方でも、UQモバイルなら安心ですね。
UQのプラチナバンド対応スマホは「auプラチナバンド対応」や「800MHz帯(バンド19)対応」と仕様表に書いています。
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