県営団地は一般の賃貸住宅と比べて家賃が安く、低所得者にとって大きなメリットがあります。
家族で暮らすにも十分な部屋の広さで住みやすく感じています。
しかし、実際に暮らしてみて感じたデメリットも多いです。
メリット
- 家賃がすごく安い
- 交通の便が良く生活しやすい環境
- 子供連れが多い
デメリット
- 室内設備が整っていない
- ご近所付き合い(自治会)
- 築年数が古いと見た目が悪い
ここでは県営団地のメリット・デメリットについて詳しくご説明していきます。
県営団地のメリット
何かとお金がかかる家族暮らしにとって最大のメリットは家賃が安いことです。
家賃がすごく安い
普通に働いていて所得が少ない場合、県営団地の家賃はおおよそ3万円~6万円です。障がい者・高齢者などは条件により減免が適用されてもっと安く住めます。
具体的にお伝えすると現在住んでいる所は4DKで3万3千円。近隣に建っている一般的な賃貸住宅の相場は倍以上もしていて金銭的にすごく助かっています。
以前住んでいたハイツの家賃が8万5千円だったので引越してからは月々に5万2千円も負担が減りました。月に5万円も違うと生活がだいぶ楽です。
母子父子家庭(シングル)で金銭的に大変な世帯で、もし一般の賃貸住宅に住んでいたら団地の検討をしてみても良いと思います。
「将来はマイホーム」と考えている人も入居基準を満たせば一時的に公営団地に入ってお金を貯めるのも一つの手ですね。
仮に月2万円安くなったとしても年間で24万円。5年で120万円も差が出ます。小さな節約よりも住居という「固定費」を見直した方が効果的です。
他にも礼金や余計な契約が不要、更新料無しなど、一般の賃貸住宅より金銭的メリットが多くあります。
加入する方が安心ですが、火災保険(家財保険)などの強制加入がない点でも負担が減ります。
交通の便が良く生活しやすい環境
団地は多くの住人がいます。そのため、周辺の交通環境やコンビニなどの商店が集まった生活がしやすい環境になっていることが多いです。
例えば「○○団地前」のようなバス停。実家にいた頃はバスも電車も遠くて出かけるには車か自転車の2択でした。団地の目の前までバスが通っていると便利ですね。
最近はどこへ出かけても駐車場・駐輪場代が必要で、通勤や通学でも団地前からバスに乗れるとお金と時間に余裕が生まれます。
他にも、団地の住人をターゲットにしたスーパー、学校、病院、消防署などが近隣に建ち並んでいるケースが多いです。
居住者が多い団地周辺は「必要なお店」が集まった生活がしやすい環境が整っています。
子供連れが多い
低家賃で母子父子家庭に優先枠が設けられていることもあり、県営団地は意外と子供連れの若年世帯が多いです。
子供同士で友達になったり家族ぐるみで仲良くなることが多く、「仲間」ができると何か困った時でも気軽に相談できるのはメリット。
団地内の公園で遊ばせてあげると目が届きやすく安心です。
子供たちは団地の幼馴染と遊ぶことが多いと思います。
ただ、1人暮らしや高齢者からすると子供が走り回ったり大きな声を出されるのを良いと思わない方もいらっしゃるはず。
子育て世代同士なら「お互い様」ですが、子供のいない(嫌いな)世帯には迷惑でしかありません。公園で遊ぶ声やボール遊びにクレームを付ける年配の方が一部いるとテレビニュースで取り上げられている時期もありました。
そこまでする人は稀だとは思いますが、子供連れ家族ならデメリットよりもメリットの方が大きいです。
団地によっては広々とした空間にたくさんの遊具や水辺などがある整備された公園が隣接されていて都会でも伸び伸びと暮らせます。
県営団地のデメリット
次は県営団地のデメリットです。
人によって感じ方は異なり、気にならなければ特に問題はありません。
室内設備が整っていない
先日始めたTwitterでつぶやいた内容です。
普通の賃貸から県営住宅に引越して付いてなかった物リスト
・シャワー
・ウォシュレット
・給湯器
・洗面鏡
・浴室鏡
・網戸(レールも)
・ハンガーフック
・靴箱
・電話線
・トイレットペーパーホルダー棒換気扇や浴槽も無いところあるよね。引越し代含めると初期費用すごい(すごい)
— 団地シゲアキ🏢 (@_danchi55) November 28, 2020
家賃が安くても普通に暮らせるまでの初期投資が高額になりがちです。具体的には引越し代も含めると必要なモノの購入に30万円以上は使いました。
ちなみに前の入居者が設置していても基本は「原状復帰」で処分されてしまいます。
その理由は新しい入居者がそのまま使用していつ壊れるか分かりませんし、何か事故があっても責任をとれないからと聞きました。
入居時に網戸のレールを取り外した跡があったのですが、レールなんかはサイズがあって次の引越し先で使えるか不明です。そのまま置いて行って欲しかったと感じます。
住宅に困っていて初期投資がかさむのは正直に言ってツラいです。かと言ってお金の補助はしてくれず自分で揃えなければなりません。
「県営住宅は家賃が安い」と言っても、最初は「一般の賃貸住宅よりお金がかかる」と認識しておいてくださいね。
ご近所付き合い(自治会)
自治会の加入が入居条件になっている県営団地があり、自治会に入ると定期清掃や掃除当番、自治会のイベントに参加する機会が多くなります。
例えば、新年会やお花見、忘年会は実施している自治体が多いのではないでしょうか。
僕が住んでいる団地は幸い掃除以外は活発ではなかったので自治会イベントは苦ではありませんでした。強制参加ではなく物静かな方が多くて大きく騒ぐこともありません。
中にはほぼ強制参加の団地もあるそうで人付き合いを楽しめたら良いのですが、苦手な人はコミュニケーションの場がある団地は向いていないかもしれませんね。
定期清掃に関しては月1回程度の休日開催で休日出勤の方や不定休の方は参加しずらく、不参加の罰金があったり小言を言われて居心地が悪くなると思います。
築年数が古いと見た目が悪い
ある意味レトロで団地の外観は個人的に好きです。しかし、築年数の古い団地で外壁の改修をしていないところは見た目がボロボロ。
よく「中は意外とキレイ」と言われます。
ボロボロな上に「県営団地=低収入」が当てはまり団地住まいは何となく恥ずかしい気持ちが出ます。
それに子供が大きくなって小学校へ行きだした時に友達から何と言われるか心配です。別に気にすることはないのですが、子供本人がどう思うかですね。
大人の事情があって住んでいるのに万が一イジメられるとなると可哀そうで、もっと大きくなった時に理解してくれるかどうか。
大規模な団地なら友達がたくさんできて仲間内で遊べても、小規模な団地は持ち家の子から仲間外れにされるリスクを伴います。
キレイなマンションに引っ越す訳にもいかず、収入が増えないことには納得してもらうしかありませんね。
まとめ
家族暮らしをする県営団地のメリット・デメリットをまとめます。
メリット
- 家賃がすごく安い
- 交通の便が良く生活しやすい環境
- 子供連れが多い
デメリット
- 室内設備が整っていない
- ご近所付き合い(自治会)
- 築年数が古いと見た目が悪い
一番の魅力は低家賃。家族暮らしにとってはメリットの方が大きいです。
デメリットで重要なのがご近所付き合い(自治会)。どんなに良い環境でもご近所トラブルがあると住みたくはありません。
隣の部屋に変な人がいると終わりです。抽選に申し込む前に管理会社に問い合わせると、よっぽどの時はトラブル状況を教えてくれると思います。
念の為、聞いてみてくださいね。