団地でエアコンの取り付けができないから自作クーラーを作ってみた【100均】

自作クーラー

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団地の部屋によっては室外機を設置する場所やエアコンダクト、専用コンセントが無い等の理由でエアコン(クーラー)の取り付けが難しい場合があります。

許可を得て工事をしてもらうにしても特殊な作業が必要となり、通常の取り付け料金よりもかなり高額になるはずです(以前見積もってもらった時は工事費4~5万)。

お金をかけずにエアコンの無い自室で夏を快適にすごしたい!ということで、毎年話題になる「ダイソーで買えるモノだけを使った自作クーラー」を作ってみました。

ここでは、自作クーラーの作り方、冷え具合、実際に作ってみて失敗したことを解説していきます。

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ダイソー商品で組み立てる格安自作クーラーの作り方

用意するモノ

ダイソーで買った自作クーラー
用意するモノ
  • 小型ファン(330円)
  • クーラーボックス(165円)
  • 保冷剤(2個220円)
  • カッターナイフ(110円)

自作クーラーは室内全体を冷やすのではなく、「スポットクーラー」のような役割をします。

冷風が出る仕組みは、クーラーボックスに穴を開けて装着したファンで保冷材に風を当てているだけです。とても単純な仕組みですが、室温の風を送る普通の扇風機よりも冷たい風が出るのでかなり涼しく感じます。

上記4点があれば基本的な自作クーラー作りができ、既に持っているものは買わなくても良いですしアイスノン的な氷枕でも一応は代用できます。

ダイソーで買える保冷材は性能が低いため少なくとも2個が必要です。冷たくなくなった時の入れ替え用に予備があると良いですね。

先にお伝えしたいのが「ダイソーのUSBファン-プラ製フレームタイプ」は作動音が大きいのでおすすめしないということ。ウィーン音がうるさすぎて買って後悔しました

シゲアキ

少し高価ですが、ネット通販で買える静音タイプの薄型を使うとより快適になると思います。※詳しくは後述

クーラーボックスに穴を開ける

クーラーボックスを切り抜く穴の位置

ステーを取り外したファンをクーラーボックスに載せて切り抜く位置をペンでマーキングします。大きく切り抜きすぎるとファンが固定できなくなるため、少し小さめにマーキングするのがポイントです。

クーラーボックスをカッターナイフで切り抜いている

カッターナイフでザクザクと普通に切り抜けるので発泡スチロール用の熱線カッターは不要です。長めに刃を出して突き抜けるように切っていきましょう。

ここでも少し小さめに切って、後から穴の大きさを調整できるようにします。無理に力をかけてクーラーボックスを折ってしまわないように注意。

ファンをクーラーボックスに取り付ける

自作クーラーのファン

穴の切り口をキレイにできたら上からファンを押し込むように取り付けます。発泡スチロールの反発力でガッチリと固定できました。

ギリギリのサイズに切り抜くと接着剤やシーリング材要らずで密閉できます。

吹き出し口の穴を開ける

自作クーラーの風が出る穴

自作クーラーから冷風が出る穴も開けます。風が出る穴はサイズに決まりはないので適当な直径5cmにしました。

シゲアキ

穴があまりにも小さすぎると静圧の関係で風量が減るそうです。(ファンが回転していても空気を吸い込みにくい)

僕は上(フタ)にファンを取り付けましたが、クーラーボックスとファンのサイズによっては横(側面)にしたり風が出る穴の数を増やしたりしても風が通りそうで良いですね。

設置場所や座る位置なども考慮して穴を開ける位置を決めましょう。

作業内容は以上です。10分くらいで簡単に自作できました。

保冷剤をクーラーボックスに入れる

クーラーボックスに入った保冷剤
ダイソーで買った保冷剤

ダイソーで買ったハードタイプの保冷材2個をクーラーボックスに入れます。

350ml缶が6本入るクーラーボックスに500gタイプの保冷剤を横に入れると丁度良いサイズですが、真っすぐに立てると蓋が完全に閉まりません。

少し斜めにすると密閉できて冷気が無駄になりにくくなります。

除湿効果や保冷剤の霜が溶けて表面から水が出るため、下にタオルなどを敷いていると安心です。

100均の材料で作った自作クーラー

あとはフタを閉めてUSBからファンの電源を取ると格安自作クーラーの完成です。

電源はパソコンや別売りのUSBアダプタを使用します。

自作クーラーの冷却能力

保冷材の表面温度

冷凍庫からダイソーの保冷剤を出した直後の表面温度は「-15.5℃」でした。思っていたよりも温度は低かったです。

ここにファンで風を当てて冷風を出します。

キャンプ用で売っている強力保冷材は「-16℃で長持ち」と謳っているモノが多いです。

冷却効率が良く、保冷時間が長いのでよく冷やしたい人や溶けた時の交換が手間な人、キャンプに持っていく人は高性能な保冷剤を用意しましょう。
(ダイソー保冷材は3~4時間で溶けます)

参考:ロゴス(LOGOS) 保冷剤 氷点下パック GTマイナス16度 ソフト 550 アウトドア・お弁当に

追記:風を当て続けると保冷能力は落ちるようです。

自作クーラー作動前

温度計
自作クーラー作動前

ダイソーで買った温度計で事前に室温と湿度を測りました。

室温湿度
22℃60%

記事投稿時点は5月初旬で扇風機も要らないくらいの室温です。湿度は雨の翌日で少しジメっとした60%。

それでは、自作クーラーを作動してみます。

本格的に暑くなる7月頃に再計測します。

自作クーラー作動後

室温と湿度
自作クーラー作動後

自作クーラーから約15cm離れた位置で温度と湿度を計測してみると、室温はやや下がり湿度は10%も上昇しました。
室温=吹き出し口前の温度です

作動室温湿度
作動前22℃60%
作動後18.5℃70%
温度差-3.5℃+10%

5月時点で計測した自作クーラーの冷却能力は、温度が「-3.5℃」湿度が「+10%」という結果になりました。座っている位置から横30cmに置いて作動させても冷えの効果はかなり高いです。

自作クーラーから出る風の温度

冷風自体の温度は室温よりかなり低い「17.6℃」。保冷剤が溶けてくると「18℃~19℃」に上がってしまいますが、室温と比較するとかなり涼しいです。

湿度が高くなっても冷たい風に当たっていると、上半身(一部)の体感的には冷房マックスのルームエアコンを作動させているような感じもします。

シゲアキ

これなら真夏にエアコン無しで大丈夫かも。

自作クーラーの風量

適当に切り抜いた直径5cmの吹き出し口の穴でティッシュがなびくくらいの風量が出ています。

保冷剤を凍らす電力は抜きにすると、もう1台作って左右から冷風が出るようにしても「定格電圧5V/消費電流0.25A×2」で超省エネ。

一般的な6畳用ルームエアコンは「冷房最大作動時37.5A=3kw前後」とのことで、自作クーラーの前にいれば節電にもなりますね。

以上の結果から、エアコンが取り付けられない団地の部屋がある方に自作クーラーはおすすめです。

おまけ:ダイソーUSBファンのうるささ

ダイソーのUSBファン

あまりにもうるさかったので「ダイソーのUSBファン-プラ製フレームタイプは買わないで」というご説明を最後におまけでします。

室内の静かさ

自作クーラーを停止してパソコンのファンが作動している前で部屋の静かさを計測すると「39.4dB(デシベル)」でした。使用したアプリによると静かな図書館くらいの音量です。

つまり、一般的な送風ファンは40dBくらいの性能ということ(静音モデルではありません)。

自作クーラーのファンを作動させると「68.8dB」のレストラン並みの音がします。ウィーン音が大きく、はっきり言ってうるさいです。

これは本当に失敗しました。取り替えるにしても、もうクーラーボックスを切り抜いてしまっていますし…

作ってみたいと思った方は、ダイソーで別のファンを購入するかダイソー以外の100均で探すかネット通販で静音ファンを選んでくださいね。

追記:静音ファンと強力保冷剤を購入してバージョンアップさせました。

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