団地のお風呂はバランス釜が基本。自動給湯器のように「適量までお湯を貯めてくれて冷めると自動で追い焚きしてくれる」なんて機能は付いていません。
他のことに夢中になって水を溢れさせてしまったり、沸かしすぎで湯船に浸かれないくらいの“熱々”になってしまうこともあります。
ちょっと不便な団地のお風呂もアイデア商品を使うと快適に。浴室で使える便利グッズを厳選してご紹介していきます。
シャワーが付いていないバランス釜に「ジェットクイックシャワー」を取り付ける方法は以下の記事でご説明しています。
団地のお風呂に必要な便利グッズを厳選!
団地で使えるお風呂の便利グッズは次の6点。
- かき混ぜ棒(湯かき棒)
- お風呂の水位アラーム
- タカギ(takagi)バスピッターL
- 湯温計
- 保温アルミシート
- ふろッキー(風呂釜の湯戻り防止)
それぞれについてご説明していきます。
かき混ぜ棒(湯かき棒)
団地のお風呂は狭いです。我が家は60cm×70cmほどの浴槽で大人は足が伸ばせず代わりに深さがあります。
バランス釜で湯を沸かすと「上は熱い湯・下は冷水」に分かれてしまい、浸かると「まだ冷たい!」ということがよくありました。
そこで便利なのが「かき混ぜ棒(湯かき棒)」です。
手桶でも混ぜることが出来るのですが、浴槽が深いと“底からすくう動作”が結構しんどい。かき混ぜ棒は立ったままで底まで届いてかき混ぜるので腰が痛くなりにくいです。
以前、所ジョージさんの番組で「かき混ぜ棒は団地あるある」と言っていました。昔ながらのお風呂にすごく便利で買って損はないです。
水位アラーム
湯量(水量)を何度も浴室まで確認しにいくのは面倒。そこで使いたいのがお風呂の水位アラームです。
タカギの「フロッピー(風呂っピー)」は機能面・耐久性・さらに2年の保証付きで欲しかったのですが、現在は生産を終了していて入手困難。
懐かしいと思われた方がいらっしゃるかも。
今でも手軽に購入できるのが「オリエント 湯温計付バスアラーム」です。
オシャレなデザイン、液晶付き、湯温計付き・水位アラーム付きでお手頃価格。これで決まり!と思いきやレビューで低評価がたくさん付いています。
- お風呂用なのに防水ではない
- センサー部と機器部が近くて浸水で壊れる
- センサー部が濡れていると鳴り続ける
- 吸盤固定が弱く浴槽内に落下する
- 操作スイッチが裏側に付いている
- 液晶が見にくい
など
買おうと思いましたが、あまりにも酷評が多いため見送りました。同メーカーの魚型も同様の内容で評価が低く、しかもやや高いのが気になります。
なぜ防水にしないのか不思議。
似たような水位アラームは他にもあります。
おそらく中国製です。類似品のセンサー部が端子剥き出しタイプは、もう少し安く購入できます。
こちらの商品は配線が繋がった別体式センサーで本体が水没する心配がなく性能が良いとのことです。しかし、問題なのが「大音量」ということ。
例えば、自動車の前方7メートル付近に立ってホーンを鳴らすと100dB(デシベル)前後の音がします。商品説明にある130dBとなると本当にうるさいです。
警報器ばりのアラームがなるため、テープでスピーカー部を巻いて音量を下げるレビュー者が多く見られました。
集合住宅ではお隣さんに聞こえてしまう心配があり、ご近所迷惑かもしれませんね。
どの商品も防水かつ、もう少し可愛いメロディや音量調整機能があれば完璧だったのに、と惜しく思います。
時代の流れのせいか水位を検知するアラーム商品は種類が少なく、選択肢がほとんどありません。デメリットを納得して自分で音量を調整できる人向きです。
キッチンタイマー
水位を検知するアラームは「どれも微妙…」と思われた方はキッチンタイマー等で時間を測りましょう。
原始的な方法でもこれなら手軽に用意でき、何度も見に行く手間が省けて水が溢れてしまう頻度が下がります。
自動湯沸かし器の普及やタイマーが手軽に購入できるようになった経緯で国産メーカーの水位アラームが生産終了になっているのかもしれませんね。
タカギ(takagi) バスピッターL
タカギのバスピッターは蛇口に接続します。玉フロートで水位を感知して、水面に浮かび上がると内部ストッパーで水を自動的に止める商品です。
任意の水位で自動に止めてくれるのは便利!
ただし、バランス釜から直接蛇口が出ているタイプで作動させると釜を傷める恐れがあるため使用不可です。
バランス釜にシャワーが付いていない別口タイプの蛇口なら便利に使えます。
湯温計
バランス釜での給湯は勘で温度を調整します。湯船に手を浸けて「熱い…・ぬるい…」を判断するよりも湯温計で視覚化すると確実です。
赤ちゃん用の可愛いデザインや大人用のシンプルなモノなら100円ショップでも売っています。
ダイソーで発見。
ペンギン湯温計♨️🐧#ぺもの #ペンギン #100均 pic.twitter.com/fljCTrmttF— ぺんぞう🐧Penzou (@OssanPenzou) September 19, 2019
湯温計買ってなかったんだけど、まさかのダイソーにかわいいの売ってたから買ってしまった🧸 pic.twitter.com/vooLTY6fTG
— hana®︎🌸11m (@_hana_usa_) January 28, 2020
ただし、値段相応の性能です。表示部がガタついて何℃を指しているか分からなかったり、温度に反応する赤い線の精度に個体差があります。
湯温は1℃でも誤差があると「熱い・ぬるい」の感覚はだいぶ違います。それなら、さほど値段が変わらない計器を扱う有名メーカ品の購入が安心です。
保温アルミシート
折りたたみの風呂ふたは県営住宅の入居時に収納の中に新品で入っていました。普通の賃貸住宅に住んでいた時も最初にもらえたので、入居時に無料でもらえる物なのかもしれません。
風呂ふたで覆いかぶせると浴槽の湯温が下がりにくく、適温を保ててガス代の節約になります。長い目で見ると結構な額になるはずです。
防カビ・抗菌仕様でも折りたたみ式は経験上、湿気の多い浴室に置いているとすぐにカビが発生します。
最近では安価なアルミシートタイプが売っていて、湯面に浮かばせることでより保温効果が高いと言われています。
軽くて持ち運びが楽、カビが生えにくい点で我が家では保温アルミシートを使用中です。もしダメになっても安いので、それほど気にせず買い替えられます。
大きすぎた場合はハサミで切ってサイズ調整をします。商品によっては熱で少し縮むおそれがあるため、最初は少し大きめに切ると良いですよ。
ふろッキー(風呂釜の湯戻り防止)
バランス釜は排気管が外と繋がっているのと水路が金属で覆われているため、浴槽内の湯よりも釜内の湯の方が早く冷めます。
「ふろッキー デラックス」は風呂釜の火を止めた後に、内部の冷めた湯が下穴から逆流しないように蓋をする便利グッズです。
下穴に装着すると沸かした時の温度を長時間にわたって保つことができ、ガス代の節約に繋がります。
特に冬場は湯が冷める時間が早いです。底から冷めるのを防ぐのに効果的。
取付時に穴のサイズが合わない場合は、メーカーに連絡すると大きさの違うパッキンを送付してくれるとのことです。ほとんどのバランス釜で使えます。
まとめ
団地のお風呂の必需品を6点ご紹介しました。そのなかでも、かき混ぜ棒(湯かき棒)は「必ず買うモノ」と言っても過言ではありません。
毎日のように使うため、身体に負担が少ないとお風呂の湯沸かしが間違いなく快適になります。昔ながらの便利グッズは偉大です!
他の商品は代用ができたり、あれば便利・節約になるモノが多いです。必要に応じて買い揃えてくださいね。