タカギのジェットクイックシャワーは大掛かりな工事が不要でバランス釜の浴槽に簡易シャワーを取り付けられる便利な商品です。
しかし、取り付けたは良いけれど「期待していたような水圧ではなかった」となると、「買わなければよかった」と思うかもしれません。
ここでは、ジェットクイックシャワーを取り付けると「どれくらいの水圧でお湯が出るのか?」と気になっている方へ向けて、湯の勢いと実際に使っている感想をお伝えします。
また、「勢いが増す低水圧用シャワーヘッドに交換するとどうなるのか?」も併せてご説明しています。
概要や取付方法は以下の記事をご参考にどうぞ。
ジェットクイックシャワーの水圧はどれくらい?
今住んでいる団地は水道のハンドルをひねると水が勢いよく出てきます。
水圧の低い建物や地域の場合は、これからご説明するような結果にならず、もっと弱々しいシャワーになることも考えられます。
この記事にある画像は高水圧の蛇口から給水をしているジェットクイックシャワーの「最大能力」として読み進めてくださいね。
シャワーの水圧
シャワーを下に向けて出すと画像のように水面が盛り上がるくらいの水圧があり、「チョロチョロ」ではなく「シャーッ」という音がするほど、しっかりとお湯が出ています。
少し斜めになっていますが、横に向けると画像のような放物線を描きます。
飛距離は約100cm。前に住んでいたハイツのシャワーでは、もっと勢いが良くて浴室の端から端(約160cm)くらいは飛んでいたはず。
散水板の穴がすこし大き目で、それぞれの穴から出る線が太くてシャワーヘッドから遠のくほど広がっていますね。
シャワーの水圧としては「強いとは言えないけれど使えるレベル」です。
シャワーの勢い(体感)
水圧計を取り付けると確実ですが、一般家庭で持っている人はいませんし数値ではよく分からないと思いますので、実際に使っている体感でシャワーの勢いをお伝えします。
個人的には少し物足りません。もっと勢いよくシャンプーやボディーソープの泡を洗い流したくても、“本物のシャワー”より弱くて時間がかかります。
高さ180cmほどの位置に取り付けたシャワーフックに掛けて椅子に座って使うと、下部ではシャワーの束が広がってしまい余計に弱く感じます。
そのため、手に持って浴びることが多くなりました。
影になって少し見にくくてすいません。勢いを測るために500mlのペットボトルに水を入れてシャワーを当ててみました。
結果はびくともしません。水を半分に減らしてもダメで3分の1に減らしても全く動じず、空にしてやっとペットボトルが倒れました。
指や体に当ててみてもあまり勢いはなく、個人差はありますが「痛いほどのシャワーが好み」という方には僕と同じように物足りなく感じるはずです。
本格的な工事をして取り付けるのとは違い、簡易的なモノなので仕方がないですね。繰り返しになりますが、「強い」という訳ではなく「弱いけど使える」と言った具合です。
低水圧用シャワーヘッドに交換すると勢いは増すのか?
ホームセンターでよく売っている低水圧用のシャワーヘッドに交換すると勢いは増すのか?
ジェットクイックシャワーと同じメーカーのタカギ製で交換してみると、関西弁で言う「ぼちぼちでんなぁ」くらいの勢い。つまり、まあまあですね。
驚くほど勢いが上がることを期待していましたが、若干強くなった程度で劇的な変化はありません。嫁様に聞いてみても「う~ん…」とおっしゃっており、正直なところ期待外れ。
ただ、散水板から出る線が細くなっていてシャワーの水圧が強くなっているのは確かです。
横に向けてシャワーを出してみると、わずかながら飛距離が伸びていました。水圧が高くなって勢いが増した証拠ですね。
シャワーヘッドから遠のいても束になったままで広がらず、高い位置から座って使う時にマシになりました。少しでも高い水圧を求めるのであれば交換してみても良いと思います。
ちなみにペットボトルが倒れるかの結果は同じで、中身を空にしないと倒れませんでした。
「すんごい勢いが上がる」とはいきませんので、期待しすぎないようにしてくださいね。
使用していて気になった点
ジェットクイックシャワーは蛇口からの給水とバランス釜の熱湯を混ぜながら「内臓のジェットポンプ」でノズルまで送り出します。
※電源不要
そのため、水道ハンドルをひねってからシャワーが出るまでに一瞬だけタイムラグがあります。
あとは気になるほどではありませんが、たまにバランス釜から「釜鳴り」と呼ばれる「ゴロゴロ・ボコボコ」という音が鳴る現象が起きました。
説明書にも書かれていることで故障ではなく、その場合は本体のシャワー切替シャッターを少し開けて使用します。
シャワー切替シャッターを少し開けて使用するデメリットが湯温がほんの少し下がること。
湯船の湯温が高ければ問題ありませんが、ぬるくなっていると温度調整つまみを熱い側にしてもシャワーから出る湯が少し冷たく感じるかもしれません。
まとめ
「シャワーがない⇒シャワーがある」ことに喜びを感じられる商品だと言えます。そこそこの水圧があって個人的には買って良かったなと思いました。
本体の購入に少しお金がかかりますが、本格的な工事となると最低でもバランス釜の交換で高額(10万円前後)な費用が必要です。
浴槽ごと交換して浅く足の伸ばせるタイプにすると、ざっと見積もってもらった額が約20万円…。いつ退去するか分からない人はクイックジェットシャワーにしておきましょう。
この記事でご説明した内容は団地の水圧が高い状態の結果ですので、お住いの地域が低水圧の場合は使い物にならないかもしれません。
その点は知っておいてくださいね。