LGウルトラワイドモニター(34WL500-B)の短所を多めにレビュー

ウルトラワイドモニター

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Amazon限定の34インチLGウルトラワイドモニター(34WL500-B)を買っちゃいました。5年間使うと1日当たり「約20円」と自分に言い聞かせて…。

比較的高価なIPSパネル(視野角が広い)が採用されている大きなモニターですが、発売からやや時間が経過しているため3万円台で購入できます。

ただ、このモニターは応答速度が遅め(5ms)かつリフレッシュレートが低い(75Hz)ので、ガチゲーマーには向かないです。

普段使いや事務作業、トレード(株など)、プログラミング、動画編集、ブログ執筆では、作業効率が格段に上がり性能の割にコスパが良いと言えます

そんなLGウルトラワイドモニター(34WL500-B)の短所を多めにレビューしていきます。

タップできる目次

LGウルトラワイドモニター(34WL500-B)をレビュー

基本仕様と特徴

メーカー・ブランドLG
画面サイズ34インチ
パネルタイプIPS
表面処理ノングレア
解像度2560×1080
アスペクト比21:9
製品サイズ(幅×高さ×奥行き)82.6×48.7×20.9cm(スタンド付き)
82.6×37.0×51.0cm(スタンド無し)
重量6.9kg(スタンド付き)
5.9kg(スタンド無し)
応答速度5ms(GTG)
リフレッシュレート56-75Hz
入力端子HDMI×2
出力端子ヘッドホン(ステレオミニジャック)×1
VESE規格100×100mm対応
付属品モニタースタンド
電源コード(1.5m)
ACアダプタ
HDMIケーブル(1.5m)
簡単セットアップガイド(ディスク有り)
保証書(3年保証)
  • HDR対応 34型ウルトラワイド(2560×1080)モニター / 3辺フレームレスデザイン
  • 映像出力のタイムラグを抑えるDAS(Dynamic Action Sync)モード
  • 暗いシーンの視認性を高めるブラック スタビライザーなどのゲーム機能も搭載
  • 目の負担を軽減するフリッカーセーフやブルーライト低減機能を搭載
  • チルト対応:上15°~下-5°
  • Amazon.co.jp限定仕様のスタンドおよび背面デザインを採用

組み立て方法

ウルトラワイドディスプレイの外箱
87cmは外箱のサイズです

外箱に宛名ラベルが貼られた状態でAmazonから届きました。スタンドを取り付けても6.9kgしかないので、見た目ほどの重さはありません。

画像ではお伝えしにくいですが、500mlペットボトルを載せてみると約4本分の横幅で本当にデカイです。家族に内緒で購入しても確実にバレます。

付属品のアーム
付属品のケーブル

開封すると付属品のスタンドやケーブル、簡易説明書が発砲スチロールの溝に入っています。電源ケーブルとHDMIケーブルの長さは1.5mしかないので、設置場所によっては届かないかもしれません。

届かない場合は、コンセントタップで延長したり長いHDMIケーブルを別途購入しましょう。

また、Amazonのカスタマーレビューに「モニタースタンドが折れる」という投稿がいくつかあります。たしかにスタンドは貧弱で耐久性が心配です

レビューによると万が一、スタンドが折れてもスタンド本体やモニター傷付きは「保証対象外」とのこと。付属品の純正モニタースタンドは使わない方が良いかもしれません。

そのため、別途「モニターアーム」の購入が必要となり、設置までの費用が少し増えてしまうデメリットがあります。

長く使おうと考えているので、くねくねモニターアームを購入しました。

モニターアームの取り付け

モニターアームの取り付け

34WL500-BはVESA規格100×100mmが使えます。裏側に付属しているM4×10mmネジで強靭なモニターアームを取り付けると「折れない・倒れない」で安心です。

それにモニター下がスッキリしたり、モニター位置の調整が手軽になるメリットがあります。購入予算にもよりますが、持っていない人は一緒に購入すると良いですよ(折損による転倒防止がメインですが)。

付属のスタンドはモニター裏側にパチっとはめ込むだけで取り付けられます。

デスクに設置して完成

L字デスクにウルトラワイドモニターを設置した

モニターアームの取り付けが終わったら、デスクに設置したポールに金具を締め付けて固定します。あとはモニター裏にHDMIケーブルと電源ケーブルを取り付けると完成です。

34インチウルトラワイドモニターの横幅はテンキー付きキーボードの約2倍。最初は大きく感じますが、徐々に慣れてきて元の15.6インチノートパソコンモニターには戻れません。

取り付け前
L字デスクにウルトラワイドモニターを設置した
取り付け後

新旧で比較してみると全然違いますね。

画面が見やすくデスク周りはスッキリして良くなったと思います。それにモニターアームを使っていると、角度や位置調整が簡単でデスク周りの掃除がしやすいです。

ちなみに接続しているノートパソコンは富士通FMV A574(第4世代インテルCore i3 SSD換装)です。わかる人にはわかると思いますが…めちゃ古くてショボいリース落ちの激安品です。

こんな低スペックパソコンでも、外部出力の解像度がウルトラワイドモニター解像度に対応していると端まで映ります。

外部出力解像度を確認する方法
(インテル)
  1. パソコン画面左下の虫メガネ「ここに入力して検索」
    または「ウインドウマークで右クリック」⇒「ファイル名を指定して実行」
  2. 「dxdiag」を入力⇒実行
  3. DirectX診断が立ち上がる
  4. システムの「プロセッサ」を確認
  5. ディスプレイをクリック
  6. 「名前」と「チップの種類」を確認
  7. インテル製品仕様にアクセス
  8. グラフィクスをクリック
  9. 該当する項目を順にクリック
  10. お使いの製品名=プロセッサ(インテル 〇〇)をクリック
  11. プロセッサー・グラフィックスの最大解像度(HDMI)を確認

例)僕の表示は「最大解像度 (HDMI 1.4)3840×2160@60Hz」なので、2560×1080の34WL500-Bに映せると確認できました。

基本的な初期設定方法

画面横に黒帯が出ている

接続しているノートパソコンの電源を入れるとウルトラワイドモニターも勝手に映りました。

しかし、「ディスプレイの解像度 1366×768」のままになっているため、画面左右に黒帯が入ってしまいます。全画面に表示するように設定を変更します。

解像度の設定

デスクトップで右クリック⇒ディスプレイ設定⇒ディスプレイの配置を変更するでLGモニターを選択(2番)⇒ディスプレイ解像度を2560×1080に変更

これで画面いっぱいに表示されるはずです。

他にも、マルチディスプレイの項目を「2のみに表示する」にすると、ノートパソコンの画面が消えてウルトラワイドモニターだけに映せる便利な機能もあります。

ノートパソコンの画面を消すと、省電力になったりモニター寿命が延びたりして良いですね。

「電源とスリープ」⇒電源の追加設定(画面右)⇒カバーを閉じたときの動作の選択⇒「何もしない」にすると、ノートパソコンのパネルを閉じてもスリープモードになりません。

Screen Split(画面分割)の機能が便利!

画面分割機能
赤ラインにウインドウを移動させるとサイズ調整してくれる

LG製モニター専用ソフト「On Screen Control」をLG公式サイトのソフトウェア/ドライバのダウンロード(無料)よりインストールすると、モニターの設定を画面上で変更できます。

画面の明るさや映像モードの変更ができるのですが、ウルトラワイドモニターで使いたいのがScreen Split(画面分割)の機能です

例えば、3分割モードを選択すると上記画像のように赤ラインが出現します(2秒ほど)。

そこに利用したいウインドウ(Chromeやエクセルなど)を左クリック長押しで持って行くとキッチリ収まります。

ウルトラワイドモニターの3分割モード
最小の大きさは決まっています

赤ラインは左右に動かすことができるため、真ん中だけや右だけを広めのスペースにすることもできます。

個人的に便利で使いやすいと思ったのが「左でメールチェック、中で入力(執筆)、右側で資料確認」です。いちいちタブを移動せずに左右を見ながら入力できると作業効率が上がりました。

横長画面で作業効率があがりそうな仕事では、在宅勤務や会社に導入しても良さそうですね。

何かの配信をしている人ならT型の3分割でチャットを表示させたり、「PIP」の分割はワイプ表示で自撮りも小さく確認できたりします。

3分割のスマホ表示(画面左右)は「デベロッパーツール(F12)」を使っています。

エクセルの画面

ここまで広げる必要はないかもしれませんが、全画面として使うとExcelでは「縦45行 横AI」まで広々と表示できます。

全17モードから選べるので、使用用途に合わせて様々なカスタマイズが可能です。

スピーカーが付いていない・HDMIのみの映像入力

モニター裏の入力端子

映像入力はHDMIが2つのみです。VGAやDVIの差込口はありません。

モニター本体にスピーカーは内蔵されておらず、イヤホンを接続するか別途スピーカーを接続するかパソコン側で音を出す必要があります

スピーカーを持っている人や自分好みのスピーカーを購入する予定の人は問題ないですが、無い人は追加の費用が発生したり少し不便になるかもしれません。

必要最低限の機能の代わりに安めの値段で販売しているのだと思います。

ウルトラワイドモニターは映像視聴に最適

シネスコ映画の映像
画面いっぱいに映画を表示できる

34WL500-Bはアスペクト比が21:9のシネマスコープサイズです。

21:9表示に対応している映像なら黒帯なしで画面いっぱいに映せて、通常画面と比べると横長の大画面は迫力や没頭感が違います

つまり、ウルトラワイドモニターは映画好きやアニメ好きにもおすすめです。

ただし、21:9のアスペクト比は少し特殊なサイズのため、対応している映像がまだまだ少なく、活用しきれないという難点があります。

16:9の動画
YouTubeの動画

例えば、YouTubeは16:9の映像が主流で左右に黒帯が入ってしまいます。YouTubeをメインで観るためにウルトラワイドを購入する意味はあまりないかもしれません。

簡単な解決策としては、Chromeウェブストアに「UltraWideo」や「Aspect Ratio 21:9」という拡張機能があるので、インストールすると一応は画面いっぱいに表示できます。

しかし、引き伸ばした表示になり、画質が悪くなったり字幕部分が画面外にはみ出てしまう可能性が高いです。

どのサービスを使って楽しむかにもよりますが、全画面表示をメインで購入される方は、「21:9に対応しているか?」を事前に確認しましょう。

正方形に近いブラウン管時代(昭和~平成初期)の映像は拡張機能で引き延ばしても左右に黒帯が入ります。「AKIRA」のデスクトップ壁紙も画面いっぱいに表示されませんでした。

まとめ

ウルトラワイドモニター

僕が調べた限りで一番安かった34インチウルトラワイドモニターは34WL500-Bです。

これだけの大画面で視野角が広いIPSモニターの3万円台はすごいと思います。冒頭でガチゲーマーには向かないとお伝えしましたが、ライトユーザーなら全然大丈夫のはずです。

パソコン作業が多い方は検討してみてはいかがでしょうか。

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